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謎の生物「シーモンキー」を育てるおもちゃをレビュー!
昭和40年代にブームを巻き起こした「シーモンキー」をご存知でしょうか?

「シーモンキー」を直訳すると「海猿」ですが、その実態は水生生物です。まったく猿には関連がないですが、このネーミングセンスが抜群で、昭和の子ども達もにも大ブームになったんだろうなとわかりますね。
私はそのブームの世代からは外れていますが、シーモンキーの名前は知っていて、「どんな生き物??」と気になっていました。

そんな「シーモンキー」の育成キットが、令和のこの時代におもちゃメーカーハピネットより発売されたので、購入して子どもたちと一緒に育ててみることにしました。
その名も、「海の動物園!シーモンキーズ」。
この記事を読むと、以下のことがわかります。まずはさらっと説明しておきますが、一つでも詳しく知りたい方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
シーモンキーってどんな生物?
→ アルテミアと呼ばれるエビやカニの仲間
シーモンキーの孵化や育て方は簡単?難しい?
→水槽の水に袋の粉を混ぜたり、入れたりするだけなので簡単
シーモンキーを見た子どもたちの様子はどう?
→2歳児、5歳児が毎日喜んで観察している
シーモンキーは何歳から飼育できる?
→対象年齢6歳以上。5歳でも水作りやエサやりができました。
以上のことから、 「海の動物!シーモンキーズ」は、お子さんの動物飼育の第一歩に最適なおもちゃだと思います。
上記の1点でも気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。
シーモンキーの正体は何?
「シーモンキー」とは、いったい何なのでしょうか?
このネーミングセンスの謎さも魅力の一つですので、謎のままでいてほしい気持ちもありましたが、育てるにあたり、「シーモンキー」とは一体何なのか調べてみました。
シーモンキーとは、「アルテミアと呼ばれるエビやカニの仲間」の生物です。
世界各地の塩水湖に生息しています。
1億年前から変化することなく存在し、「生きた化石」といわれています。
乾期などの環境下では、乾燥に耐えて長期の間休眠することができる耐久卵を産みます。 なんと耐久卵は、数年間環境の回復を待つことができ、環境の回復後に孵化することができます。このことから、「タイムトラベラー」という異名もあるそうです。
干上がった湖でも、卵のまま耐えることができるなんて、とんでもなく生命力が強い生物ですよね。もし何かの間違いで、人間が滅んでしまった後の世界でも、生き残れる生き物でしょう・・・。うーん、不思議な生き物。
飼育キット「海の動物園!シーモンキーズ」の中身

こちらが、「海の動物園!シーモンキーズ」です。
メーカー希望小売価格:1,680円(税別)
中身は、水槽と3種類の粉が入ったパックとスプーンのみ。とても簡単なキットです。小学生の頃にカブトガニを孵化させるキットで飼育にチャレンジしたことがあるのですが、それに似ているなと思いました。

シーモンキーを誕生させる手順
パッケージ裏面に書いてある手順どおりにすすめていきます。

1日目にやること
1、容器に水を入れる
容器の背面にある矢印のところまで水道水を入れます。

2、パック①(浄水粉)を入れる。
パック①を容器に入れて、スプーンで1分弱かき混ぜます。
※有害な物質を中和させます。

3、約1日放置させる
約24~36時間の間、放置します。
ここまでの作業で3分弱です。
シーモンキー誕生を心待ちにする子どもたちですが、この日にできることはもうありません。次の工程はまた翌日です。
2日目にやること
4、パック②(シーモンキーの卵)を入れる。
※パック②にはエサも含まれています。7~10日ほどはエサを与えなくても大丈夫です。

5、混ぜる。
パック②(シーモンキーの卵)を入れたらスプーンで約1分かき混ぜる。
※最初の1週間ほどは1日1回、スプーンでかき混ぜます。水の中に酸素が溶け込みます。

かき混ぜていくと、水が黄緑色になっていきます。汚れかと一瞬不安になりましたが、黄緑色になるのは仕様です。
6、いよいよ誕生!
こんな簡単でいいのでしょうか?という感じですが、数時間後にはシーモンキーが孵化を始めるとのこと。

目を凝らして見てみると細かい気泡と浮遊物が見えますが、シーモンキーなのか、ゴミなのか、判別が難しいです。生き物が泳いでいるみたいにも見えるのですが、しばらくそっとしておくことにしました。
7、室内で育てましょう
室内の直射日光が当たらない場所に置きます。適した室温は25度前後。真夏は涼しいところ。真冬は照明やライトが当たるところに置きます。
この段階では、 我が家のシーモンキーの水槽を覗いて見ても、本当に孵化したのか、よくわかりませんでした。ミジンコみたいな感じなのかな、と想像してみたものの、泳ぐ生物は発見できず、もしや失敗して全滅してしまったのでは・・・と不安に思いながらも、そのまま置いておくことにしました。
そして、2週間が経ったころに、まったく期待せずふっと容器を見てみると、小さくてひらひらと泳いでいるものが見えました。
これが、シーモンキーでした!
こちらは、生後4週間ほどでの動画です。
子ども達も、「これがシーモンキーなの?!」と興味深々です。
シーモンキーの育て方
1、 7~10日ごとにパック③のエサをあげる
エサはスプーン摺り切り1杯だけにして、あげすぎには注意しましょう。あげすぎると水質汚染の原因になります。
2、水が減ってきたら水道水を継ぎ足してください。
水道水を沸騰させて、24時間以上日陰においてから継ぎ足します。
シーモンキーは上手に育てると、交配して子供も生まれます。15~20日ほどで大人になり、3~4ヶ月ほど生き続けます。
シーモンキーのQ&A
シーモンキーって、本当に不思議な生き物ですよね。気になったので公式サイトを見てみると、面白いQ&Aがありましたので紹介します。
ん、卵??ということで我が家のシーモンキーを観察してみると、卵を抱えたメスがいました!!
シーモンキーのタマゴを発見!
4週間ほどたった我が家のシーモンキーの様子はこちらです。オスよりメスの方が大きく、最大2cmほどになるそうですが、我が家のシーモンキーもそれくらいの大きさになっています!

黒い卵を抱えたメスは、この水槽内で一番大きいヌシのようです。
2cmほどに大きく成長した個体は、観察にもぴったりです。水槽には、虫眼鏡の拡大鏡のようになっている箇所が3か所あり、アップで見ることもできるようになっています!たくさんの脚?ヒレ?がひらひら動きながら泳いでいるのが、よくわかります。
海の動物!シーモンキーズ レビューまとめ
さて、まとめます。
「海の動物!シーモンキーズ」は、お子さんの動物飼育の第一歩に最適なおもちゃ(飼育キット)だと思います!
- エサは1週間に1回少量だけでOK
- 水槽がコンパクトで場所を取らない
- 嫌なにおいがない
- 強い生き物だから安心
娘が3歳の時にメダカを買ったことがあるのですが、水質が保てずに死なせてしまったり、勝手に網でメダカすくいをしようとする娘を止めるのに苦労したりと、とうまくできませんでした。
それと比較して、「シーモンキー」はとても簡単に飼育することができます。水替えも不要です。
最初の一歩としては最適だと思います。
子どもと大人のの知的好奇心を満たしてくれる謎の生物「シーモンキー」。ぜひ親子で飼育を楽しんでみてくださいね!